特別展「東京の銭湯とタイルーおとめ湯をめぐってー」3/17(土)−6/10(日)

現在、文京建築会ユース企画協力で、岐阜県多治見市のモザイクタイルミュージアムのギャラリーにて開催中です。

2014年に惜しまれながらも解体された文京区千石の銭湯「おとめ湯」。
男女の浴室の境に中庭があるという特徴的な造りをはじめ、凝った装飾が各所に見られる優美な空間でした。
最初は建物の魅力に引きつけられた私たちですが、取材を続けるうちに銭湯が”地域の生態系”を支えていることに魅了されていきます。なんとかしてその価値を次世代へつなげる方法は無いものかと、おとめ湯の閉店を挟み、調査、見学会、展覧会、活用提案と様々な試みを実施しました。
それらの発信や提案も空しく、2014年の年明けにおとめ湯は解体されてしまいます。しかしながら、鶴のコテ絵の唐破風(屋根の造形)、柱時計、体重計やロッカー、コカ・コーラの自販機など…有り難いことに、おとめ湯の断片は国内外様々なところへ引き取られ、新たな物語を紡いでいます。

その一つである大パノラマの絵タイルは、現在、約2年前に出来たばかりの多治見市モザイクミュージアムにて堂々と常設展示をされています。
今回はその絵タイルの背景である”おとめ湯”の物語から文京、ひいては東京の銭湯をご紹介する展示のご協力をさせていただいています。(2013年に文京区役所のギャラリーにてご好評いただいた展示の一部を再現)
今日、こうしておとめ湯の記憶の縁(よすが)を通し、そこに確かに存在していた贅沢な空間・豊かな日々を思い起こし、“おとめ湯”の魅力、銭湯という場の価値をご紹介することができること、大変嬉しく思います。

東京からは遠方となりますが、タイルの材料の粘土山をモチーフとした話題のミュージアム(藤森照信氏設計)です。ぜひ、この機会にお立ち寄りください!

—–開催期間中の現地での関連イベント—–

♨︎トークイベント 5/19 13:30-15:00
対談「銭湯の建築と文化」町田忍×米山勇 ※参加募集中

♨︎見学ツアー 5/20 10:00-
「林丈二さんとまち歩き〜むかし銭湯があったまちで」 ※満員御礼

詳細は以下より
http://www.mosaictile-museum.jp/exhibition/tokyosento/