2022年12月に開催し、多くの反響をいただいた-まちのオアシス-「文京喫茶」展。第二弾は、1980年代創業の10軒ほどの喫茶店を中心に区内の喫茶店の魅力に迫ります。
忙しい日常にほっとする寛ぎのひとときを与えてくれる、地域に根付いた喫茶店。
世間は空前の“レトロ喫茶”ブームですが、私たちはその個性的な内装や懐かしいメニューのみならず、地域の人々の「居場所」としての可能性にも惹かれています。
今回取材をした喫茶店の数々も、急速に変化するまちの片隅で、住人同士が出会う数少ない貴重な場となっていました。それらはまさに、地域に寄り添う“まちのオアシス”。その様子は、私たち「文京建築会ユース」が長く向かい合い続けてきた「銭湯」とも共通するものがあります。
また、かつてはアカデミアの社交の場としての役割を持つ喫茶店も多くありました。学生街の賑わいを彷彿とさせる喫茶店が、今も大学近くに点在している様子は、大学の多い文京区らしい風景とも言えます。
しかしながら、この取材期間にも多くの魅力的な喫茶店が、私たちのまちから消えていきました。一方で、なんとかその火を絶やさぬよう奮闘する人々も現れています。今回は、昨年惜しまれつつも閉店した本郷の「RAN」のアフリカの民芸品を中心とした個性的な店内装飾を会場に再現しつつ、事業承継されていく「文京喫茶」の今をご紹介します。
日時:2024年8月1日(木)〜8月4日(日)10:00〜18:00(最終日は17時まで)
場所:文京シビックセンター1階 ギャラリーシビック(後楽園駅・春日駅直結)
同時開催:第12回文京・見どころ絵はがき大賞作品展
企画:文京建築会ユース